借金がある状態でさらに借りるのは本当にダメ!多重債務の恐怖を知る

ダイエット中にもらった美味しいお菓子。食べるのは1個だけにしよう…と心に決めてひとつ食べるも、あまりの美味しさについつい2個3個…なんて経験がある方は多いんじゃないでしょうか?もちろん、自制がしっかりできている方はそうならないのですが、なかなか頭ではわかっていてもなかなか出来ないことはままあることですよね。

それがお菓子を食べることである程度であれば大きな問題にはならないのですが(お菓子1個が死活問題になる方もいるかもしれませんが…)、お金に関する自制が働かないと非常に大きな問題につながってしまいます。例えば、20万円お金を借りたけれどすぐにギャンブルで使ってしまい、さらに20万円借りる。けれどまたギャンブルで全て使ってしまい、返済もすぐには出来ない…なんていった状況ですね。このような、借金をしている状態でさらに借金を重ねていってしまう状態を多重債務といい、現在も多重債務に苦しんでいる人は意外と多いのです。

そもそも多重債務に陥るなんて、よほど計画性がない人だけじゃないの?と思う方も多いと思います。私自身もそう思っていましたし、多重債務の原因のトップはギャンブルにはまったからなど、計画性がみられないことが原因だと思っていたんです。しかし、最近の多重債務の理由として多いのは生活費のためやリストラによる失業などによる収入低下など、生活を維持していくために多重債務をしなければいけない状況になっている人の割合が増えてきているそうです。

また、真面目な人も実は多重債務に陥りやすいのだそうです。真面目なのに多重債務?と矛盾を感じてしまいますが、最初は少額を借りてきっちり返していく…といった、まさに真面目な返済パターンなのです。しかし、それは消費者金融にとっては「優良なお客さん」とも言えます。そのようなお客さんであれば、利用限度枠が増額されることもよくあることでしょう。そうすると、「これだけ借りられるようになったのなら、もうちょっとお金を借りて前から欲しかったものを買ってもいいなぁ…」なんて欲が出てしまってもおかしくありません。しかも、利用額の増額ということは消費者金融から信頼が高まっているということですし、悪い気分にはなりませんよね。そうして、いつのまにか借金が思った以上に膨らんでしまい、返済のためにまた借金をしてしまうのだそうです。この状態になるとなかなか改善できず、どんどん深みにはまっていってしまいますよね。

借りたお金の返済に関するシステムは非常によく出来ていて、ほとんどの消費者金融では毎月一定の額を支払えばOK、ゆとりを持って生活が出来ます…といった説明がなされていると思います。たしかに毎月定額を支払えばいいだけですのでラクではあるのですが、最初に払っているお金はほとんど利息分を支払っているだけなんです。ですので、20万円借りて1年間支払ったとしても、利息分を払っているだけで、借りたお金そのものは5万円程度しか減っていなかった、なんてことは当たり前なんです。

もう払えない、どうしようもない…と諦めてしまう前に、法テラスなどで弁護士さんに相談してみましょう。債務整理を行うことで借金を減らしたり、なくすことが可能です。「債務整理をすると今の仕事が続けられなくなるかも」と不安でなかなか相談に行けない人も多いようですが、債務整理の中でも職業に制限があるのは自己破産のみですので、任意整理や民事整理であれば職業の制限もありませんし、官報に名前が載ることもありません。ギリギリまで追い詰められる前にまずは相談してみましょう。

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